朝8:00から営業しているとのことなので朝ジョグに訪れた野方駅から数百メートル線路沿いを進んだ先の「Cafe Chrome」。家から3kmほどなのでちょうど良い距離感かもしれない。
店内はこじんまりとしていて2人掛け席が4つ。案外、1人客も多いだろうから4卓はすぐ満席になりそう。
豆の販売だけでなくビールなどアルコール類も出している。しかし珈琲推しの店でビールは頼むだろうか。珈琲リキュールやカクテルを充実させるほうが美味しい珈琲焙煎屋としての説得力が出るような。ビールを飲んでもらうならば開放感のあるテラス席とか、友人と来る座席数とか、頼みやすいソーセージやホットドッグのラインアップが欲しいところ。
カップもソーサーも漆黒でカッコ良い。珈琲も生産地ごとの豆や煎り方にも拘っているだけあって美味しかった。近くにあればぶらりと来たい味。
アボカドのオープンサンド。ドリンクをつけてセットメニューで1300円ぐらいするのはなかなかの値段。珈琲が単品で460円なのでこのフード840〜900円は単品として見ると量を考慮するとかなり割高に映ってしまう。一食にはならない。
ケチって子供たちは2人で1つにしてしまった。オムレツを2皿に分けてサーブしてくれた。しかしモーニングに3000円近くの出費は痛い。
全てが高品質。エスプレッソマシーンも珈琲豆グラインダーも上等なものでこの客席数ではかなり過剰キャパな機械に思えてしまう。
珈琲は460円でとりわけ高いわけではない。フードを頼むと一気に値が張る印象。
小さい店でこれだけの機材を揃えて豆にも拘って1杯460円で珈琲を出して採算は取れるものなのだろうか。珈琲は主力だしあまり高くすると客は来てくれないかもしれない。そうなるとこれだけの機械や豆を使ったらフードはいくらで売らないと、というプロダクトアウト的値付けになってしまっている気がする。ドリンクとフードをいくらで味わってもらう為には設備はこの範囲に抑えないと、と提供する値段からの逆算で吟味されているようにはあまり思えない。
素人の余計な心配かもしれないが、長期的に収益を上げていくのが難しそうな、席数に対して内装設備が過剰に素晴らしい店に思えてしまう。ここまで設備も豆も拘るならばもう少し人の流れのある立地に席数を構えて回転させないと厳しそうな気がする。自宅を改装して家賃が掛からない、趣味の珈琲の店ならアリか。