深紅の「ヨコヅナサシガメ」

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そういえば4月に唐津城の桜の樹でサシガメを見つけたのだった。

 

こいつを見つけてすぐにサシガメだとわかったことが嬉しい。何だか少しは自分の知識量が増えていることを実感できた。

 

サシガメは海外では吸血性のものもいてシャーガス病を媒介したりと危険な虫だが日本では人間を吸血する種はいない。

成体に脱皮直後だけが目の覚めるような深紅になるのだが「赤いクワガタ」などといって捕まえて刺されるとこれがとんでもなく激痛が走るらしい。蜂に刺されるよりも痛いと言われるのだから刺されたくない。

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成虫は単独で行動するが幼虫時代は群れで生活し、群れで狩りを行うらしい。集団で大型の虫を狩猟する方が効率が良く生存確率が上がるのだという。蟻のような社会性昆虫でもない種がどういうメカニズムで幼虫の間だけ同種を襲わないのかなど解明されない点も多いのだという。

 

成虫は桜の樹の高いところに普通にいるそうだが、産卵の時期に低いところに降りてくるので要注意。

 

見かけた虫は陶蟲夏草のモチーフにしようと思っていたけれども、サシガメを白や黒で表現してもつまらないし、この深紅の色を釉薬で出す方法もわからない。保留。