私の中での穴場中の穴場の高円寺の喫茶店。
珈琲の味が好み。しかも350円。
朝7時半頃から開店。
おかみさんの亡くなられた画家の作品を眺めてのんびり。
外の席には犬連れで来られる。
高円寺駅南口の住宅街の中にある、隠れ家喫茶店「ギャラリー ルイ」
店主の亡くなられたご主人は片岡鶴太郎氏が油絵を習っていたこともあるという画家だそうだ。その当時のインタビューと記事も見せてもらった。
絵のことはよくわからないけれども、岡本太郎の絵を思い出した。
昨今、美味しいこだわりの自家焙煎珈琲店は至る所にある。酸味を利かせていたり、中深煎りのコクが感じたり、あれこれシングルオリジンの豆を選べたり。
ここでは世間の珈琲の流行など知らぬ顔で何十年も前から新宿の珈琲豆屋から焙煎豆を仕入れて変わらない味を提供しているという。
珈琲一杯350円。値段も四半世紀ほど変わらぬままなのではないか。
ここの珈琲は喉に引っかかるところのないとでもいうのか、腑に優しく染み込むような味なのだよな。安心できる味。それを飲みたくなって時折、足が向かう。
私にとっては馴染みのないジャンルの油彩画が並ぶ。ぼうっと眺めているとあれこれ想像力を掻き立てられる絵。この店で珈琲を飲んでいるとスマホを弄る気が起きない不思議。
この日は雛人形が出ていた。こちらも亡くなられた画家の旦那様が作られたものなのだそう。何でも器用に作れるのだな。
娘さんは女優となり、息子さんはプロゴルファーになられたとか。才能溢れる一家だ。