パリの地下鉄は歴史が古い分、トンネルの高さや幅も狭く車輌も小さい。そしてよく止まる。フランス語のアナウンスは理解できなかったが乗客が一斉に「プターン」と吐き捨てていたのには笑えた。英語のF○CKみたいな意味だということだけはわかる。
北側からモンマルトルの丘を歩いて登り、
サクレクール寺院を目指す。
以前はモンマルトルのTerrass Hotelを定宿にしており、朝の散歩に無人のサクレクール寺院まで来たものだ。
オーバーツーリズムというやつか。寺院に入る為に100m近くの行列ができている。
階段はこの有様。歩いて降りるにも右往左往する賑わい。
迂回路を降りていき、博物標本の店を再訪した。前回訪ねた際には私も今ほどにこのジャンルに関心は強くなかった。
改めて店内を見渡すと前回よりもその良さがわかる。
羊の頭骨に乗ったカラスの質の高い剥製。これがセットで6万円ほど。これはなかなかお値打ちではないだろうか。持ち帰るスペースの余裕も懐の余裕もないので鑑賞するだけで済ませたが東京にあったら再訪して買ってしまったかもしれない。
なんと京都と東京谷中にある自然造形や博物標本の雑貨店「ウサギノネドコ」の樹脂標本「SOLA CUBE」が置かれているではないか。店主にこの商品の店に自分が作った作品を置いてもらっているのだと話すと「京都か?」と聞かれた。京都にある店のこともちゃんと誦じているようで嬉しい。
こじんまりとしつつも美麗な店だった。
何度も通ったフレンチビストロは健在だった。いつも冬に来ていたのでとりわけオニオングラタンスープが美味しいのだよね。
羽のない風車は間抜けすぎないか。オリンピックに向けて羽を新調中なのだろうか。まさかこれで良いとは思っていないよな。