進化し続ける秘密基地カフェ「シュワルツカッツ」

 

進化し続ける店。ああ、なんで最近来てなかったんだろう、と後悔させる店は珍しい。

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ビンテージピックアップトラックの荷台がソファ席に改造されていた。ますます秘密基地感が増している。荷台上は外の緑も視界に入り、風も抜け、開放的だ。
 

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入口の魑魅魍魎とした小物や小道具を眺めながらソファに深く腰下ろせるのは快適至極。外の席は夜よりも昼間が気持ちが良さそうだ。
 

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これってスロバキアとかルーマニアなんかの旧共産主義家庭でよく見かけた雰囲気だ。カップとソーサーの模様が印判の廉価大衆品だということも含めて。

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店名「シュワルツカッツ」の意味よろしく、黒猫の意匠が溢れている。このレトロクラシックチープな気安さが魅力。重々しいお高そうなアンティークではないのだよな。いや、趣味のコレクターの影響で今やお高いものなのかも知れないけれども。

 

 

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明らかに情報過多でものが多い。黒猫のコップはどんな子供に使われていたのだろう。テイラー川上はどんな店だったのだろう。あれこれ想像しながら、カキ氷をかきこむ息子を横にぼうっと珈琲をすする。

 

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こんなワンダーランドだが洗練された美味しいハンバーグやパスタを出してくれる店で、燻し銀の渋いマスターがいる店だということを忘れてはならない。