オルセー美術館 陶芸の可能性

私が作陶に使っている同じ素材で、物理的には似たようなものが作れるはずなのだよな。 大理石をコツコツと削り出した像ではない。こねて、つけて、削って作ったテラコッタだ。 焼締の塑像の可能性は膨大に広がっているはずなのだけれども、全く技能がないの…

白雪の日光東照宮の綺麗寂

昔、ブルーノ・タウトという有名なドイツの建築家がいた。彼は桂離宮の侘び寂びの抑制された美に「ここに繰りひろげられている美は理解を絶する美、 即ち偉大な芸術のもつ美である、 すぐれた芸術作品に接するとき、 涙はおのずから眼に溢れる。」と最大限の…

低温調理愛が止まらない

昔ならば見ることも叶わなかった秘境の絶景写真すら検索すればいくらでも出てくる世の中。 世の中、大抵のことは既に情報が出回っていて手軽にできないことは初期投資が多額か、技術的に難易度が高いかだと感じていた。 しかし真空低温調理がこんなにも簡単…

2018年の抱負

2018年の抱負。 仕事に健康を損なわされるな。私生活の充実こそが仕事の基盤。仕事でも自分のペースを取り戻して平日の夜にも何がしかできる余力を生み出していきたい。何を削るか、を考えてみたがそれよりも体力、気力の拡充かもしれない。家族長男にできる…

日陰にいる話題性の無い職人や作家を輝かせたい

外部の講演に勉強しに行ったりするのだが、某有名大企業の最年少取締役だとかそういう人が、とても熱量を持った話をしていて、敵わんな、と思う。経歴は輝かんばかりで、成功するべくして成功したような武勇伝と自信に溢れている。そんなに仕事に全てをかけ…

インターメディアテクと鹿

仕事の関係で丸の内に行く機会があり、1時間ほど空き時間が生まれたのでかねてより行きたかったキッテという商業ビルとその中のインターメディアテクという美術館に足を運んだ。 インターメディアテクは東京大学収蔵品が展示されたなんと無料の美術館。 お抱…

DIY バルコニーを整え、サボテンの実生に挑む

夏だ。何か新しいことに取り組もう。 仕事に役立つ本を読むか、語学を習うか。考えた末に、サボテンの実生に挑むことにした。サボテン愛好家の底なし沼の縁に踏み入れる行為だ。一見、仕事に役に立ちそうな付け焼き刃な知識を得るほうが有意義そうだが、それ…

久々に家でくつろぐ土曜日。多肉と陶器を夢想する。

地味すぎるけど角に見立てて植えた「緑蛇」に花が咲いている。 緑蛇が重力に逆らいながら揺らめいて立ち上がる形状は面白い。 見立て「多肉」+「生物」をシリーズ連作にしてみたら面白いかもしれない。 センザンコウとか、亀とか、ヤマアラシとか、ウミウシ…

コールマンのインディゴブルーテントへの憧れ

神宮外苑の軟式野球場でキャンプ用品メーカーによるアウトドアリゾートパークが開かれていたのでテントを物色しに行った。 まずはエクスカーションティピー。インディアンのテントのようでワクワクするが、中央にポールが立ち、テントの端はかなり天井が斜め…

いつか廃墟水槽を造る為に デカン高原最強のタウラターバード要塞

気温は42度だそうだ。4から5月は全く雨が降らない。 馬鹿だ、自分は。こんな高温乾燥した強烈な日差しの下を歩いて回るには軽い綿でできたダボダボの長袖、長ズボンが正解に決まっている。サハラ砂漠のベドウィンスタイルであり、インドの長クトゥラだ。それ…

ムンバイ駐在員妻御用達 高級インド土産ならGood Earthで決まり

こんなところがあるとはね。 Lower Parelのフェニックスモールのすぐ裏手、汚い入口を勇気を出して突き進んでいくとひっそりとGood Earthの店舗がある。ムンバイには他にも2店舗あるが、こちらが品揃えが圧倒的だそうだ。知ってる人だけ来れば良い、という店…

中国の消費市場雑記 上海駐在があればしたいこと

5年前の中国市場は「西を開拓せよ」だったらしい。東沿岸部の猛烈な成長に翳りが見え、まだまだ発展途上の内陸部がこれからの主戦場であると。さらに飽和しつつある大都市ではなく、地方中都市、小都市を攻略しろ、と。 それは今でも一部では有効な攻め方な…

パリで何しよう 持参土産、持ち帰り土産考

3月にフランス出張も3度目。さすがに寺院巡りもある程度したので、もう少し視野を広げていきたい。サブカルな店とか覗いてみたいが、誰に聞いたら良いのかもわからない。現代無名アーティストのイラストやなんか、どこに行ったら手に入るのだろう。ホテルを…

折角だから2017年にやりたいことの追加

もう2017年の抱負は書いたけれども、「今週のお題」に沿って追加で煩悩と物欲にまみれたことを書いてみる。 「ばりこて」で全部のせしてみる 極上生牡蠣を取り寄せてエシャロットと赤ワインビネガーで食べる 新宿の蟹海老専門割烹に行く 三軒茶屋のピガール…

2017年の抱負

2017年のテーマは ・高負荷と急成長を自らに強いること ・それを家族との時間、陶芸、健康維持、フランス語習得を妨げずに平然とこなせるように工夫すること。 ・だらだらした平日夜を送らないこと 増える仕事量を効率的に捌くために、家に仕事しやすい大型…

2016年を振り返って

2016年のテーマは ・リスクを取って攻める ・辛抱強く継続する ・もらう人から与える人へ 今から見返すと仕事寄りなテーマだ。まあ、70点というとこか。2015年の「肉体と精神を若返らせる」という目標はそれなりに成果はあった。しかし減らした体重もカラダ…

テキーラハウス

前から気になっていたメキシカンバーレストラン「テキーラハウス」 実は店内は3階まであり、ルック商店街の角地にあるので2階の窓辺席から往来を眺めながら飲み食いするのも暇潰しに良い。 「デ ロス ムエルテス」、訳すと死者の日と呼ばれるメキシコならで…

ミッド ライフ クライシス

結婚し、子供も授かり、仕事も順調で人並みの出世もし、我が家も買った。親も家族も大病もなく健康。一見、何不自由のない人生のように見えるが当事者本人はもんもんと「自分の人生はこれで良いのか」と葛藤し苦しむ。 私の感想ではない。読んでどきりとした…

不惑への道

また歳を重ねた。 職場や私事で腹立たしいことが続いたのだが、怒りを紐解くと相手への失望と私をないがしろにしたと私が感じたことに起因するのだろう。 契約書に明記された義務の放棄、契約の未履行。そんな当たり前のこと、当然するだろうという期待が裏…

上半期の目標達成進捗確認

今週のお題「2016上半期」 年初に掲げた目標はこれ。 リスクを取って攻める→攻めが足りない。新しいことにも挑戦すべき。恥を捨てるべき。コーヒーマイスターか利き酒師の資格取得とかどうだろう。攻めるってどういうことかわからなくなってきた。 辛抱強く…

息子の不器用さにイラついてしまう

公園で同じ幼稚園の子と一緒に遊ぶ機会があった。お友達の子はストライダーというペダルなし自転車をビュンビュンと乗り回し、補助輪無しの自転車も乗り始められていた。 一緒になって幅10cmほどのレール状の上をバランスをとりながら歩こうとしていたのだが…

次回の為の御岳山宿坊物色

山楽荘は次に泊まってみたい筆頭の代々神主が経営する宿坊。 木造伝統建築の風情を残した宿坊 薬膳料理を楽しめる 朝のお勤めもあるらしい 川合玉堂やその弟子を始め書画に溢れる 少し商店街からは離れており眺望は無さそうだが緑に囲まれている様子。 御岳…

桜の哲学堂公園とフェリーチェ

-来年の4月第1週の昼はフェリーチェを予約しよう。 桜が満開の貴重な週末なので、天候は雨がやんだ程度の曇天だが出かけることにした。 中野駅前通りの桜並木の下をひたすら北へ哲学堂まで。昇り下りがあるので桜並木が遠近法で延々と続く角度が時折あって楽…

ステンドグラス巡り Saint Paul, Severine

ステンドグラス巡り Saint Severine教会。パリの最も古い教会の一つだそうだ。 15世紀のステンドグラスは各ガラス片の中にも繊細な絵が描きこまれており素晴らしい。ガラス片で絵を構成しようとせずに、ガラス片を単なるキャンバスと見做すほうが潔くて良い…

鴨のグリルにフォワグラ赤ワインソース

Anneという若い子に、明日死ぬとしたら今晩何を食べたいかと聞いた。 難しい質問ね、と深刻そうに悩み始める。かなり乗り気で悩んでいる。食いしん坊が多いフランス人には鉄板の質問かもしれない。 答えは分厚く柔らかい鴨肉に、フォワグラの赤ワインソース…

季節の移ろいが楽しみ

矢車菊の青が美しい。ありそうで真っ青な花は案外、少ない。どちらかというと紫や青紫の方が多く、この矢車菊も紫に寄った青だ。 植物が好きらしい。庭仕事が好きらしい。 月日の経つ早さに嫌になることが増えてきた人生だが、こと植物に関しては季節の移り…

悩み事 備忘録

自分が成長しているかどうかは悩みの質が向上しているかどうかでわかるのかもしれない。だからと言って悩みの質の良し悪しがわかっているわけでもないのだが。数年後に読み返すべく、現時点での悩みを書き記しておく。 全力で仕事をやり尽くしたという達成感…

2016年の抱負

2016年のテーマは リスクを取って攻める 辛抱強く継続する もらう人から与える人へ 購買、IT、研究における統計解析、研究資源配布の戦略を考える 家造り 庭に目隠しの柵を据える 庭に茗荷、山椒、香草など薬味を揃える 山野草を居間から眺められるようにす…

盆栽喫茶 スペースラビアデッソ

高円寺南口に盆栽屋がある。店先の棚に30鉢ほどの盆栽を並べており、室内は雑貨や民具の古道具屋といった感じ。 直径1mはあろうかという桶に丸々と肥えた蘭鋳が泳ぐ。2008年頃は店内もすっきりとしていて、貸しギャラリーとしての位置付けが強かったようだが…

唐紙夢想

唐紙を家のどこかに使いたい。使うならば京都の山崎商店に注文したい。唐長は少し丈に合わない気がする。手をついて、擦れて、使うような生活の場にあの高価格のものが見合うとは思えない。 柄は千成瓢箪なんて良いのではないか。子孫繁栄の吉祥柄だ。昔はこ…