元箱根 RoHen

箱根の湯治の際に泊まった素泊まり6000円の宿「RoHen」は元箱根のバス停から徒歩数分の好立地にあった。

部屋数は多く小さく、その分ラウンジは広々と快適に作られていて客室は寝るだけと割り切っているのがメリハリが効いている。

広葉樹の薪がくべられて燃えていく様を眺めながらお酒を飲むのは癒される。

段差を設けたゾーニングがされ、空間以上に広く感じる。

他の宿泊客と話せなくもないし、気にせずにくつろぐこともできる絶妙な距離感だと思った。

外国人としては試してみたい名の知られたウィスキーがずらり。

部屋は狭い分、大きなロッカーが割り当てられていてスーツケースやキャリーケースを収納できる。絶えず荷物を開け閉めしたい人には不向きだが旅慣れた人には十分なのかもしれない。これはこれで有りかもしれない。上段は女性にはしんどいだろうが、部屋番号と異なるロッカーが割り振られたので客を見て振り分けているかもしれない。

共同シャワーが備えられたスタイル。水回り設備はお金がかかるので欧米人や中国人メインターゲットならこれで十分。あとは周辺の日帰り入浴施設の案内を充実させれば良い。

まるで洞窟のような窓も何もない客室は壁がそれなりに厚く、音も光も遮断されて予想以上の熟睡をもたらせてくれた。半端な彩光窓など要らないのかも。

世界中からの旅人のメッセージが黒板塗料が塗られた壁に書かれていた。LOVE&PEACE FROM ISRAELの壁のメッセージに少し複雑な気持ちになる。

朝食を1600円ほどで宿で予約するもよし。徒歩数分先にローソンがあるのでそこから朝食を買って暖炉脇で食べるもよし。

素泊まり6000円以上の価値を感じられる必要なものにメリハリのついた便利で清潔でおしゃれな旅慣れた人向けの宿だった。