子供を義理の親に預けて夫婦の時間を得ることについての是非

子供二人を義理の親に預け、夫婦二人で少しばかり上等なランチに出かけた。

 f:id:mangokyoto:20180901121356j:plain

日本に駐在しているフランス人の同僚なんかをみていると、夏休みには片親が飛行機に乗って子供をどちらかのフランスの実家に連れて行き、1ヶ月ぐらい子供を預けてしまう。そしてもう片方が1ヶ月後にフランスまで引き取りに行く。そしてその夫婦は子供のいない間に何をしているかというと、ハワイやニュージーランドに夫婦だけで2週間ぐらい旅行に行ったり日本国内を旅行したり。1ヶ月は長いが1、2週間ほど子供を預けてしまう家庭は多い。

  • 夫婦間でも男女の関係を保つ努力をしないと離婚に至りやすい
  • 個人主義
  • 子供本意ではなく親本意
  • 大家族が多く地方出身者はバケーションシーズンには息子娘孫たちが一堂に帰すので祖父母以外にも人手がある
  • 周囲に類似例が多く抵抗がない

日本でそれをやると、無責任だの、親と過ごす時間が減って子供が可哀想だの、実家の祖父母が疲弊するだの非難にさらされるらしい。

 f:id:mangokyoto:20180901121412j:plain

まあ、祖父母が歓迎してくれることは前提条件だ。負担を減らすべく、身の回りのことは最低限出来るよう躾はしっかりしないといけない。食事は綺麗に食べて食器を流しまで下げられる。シャワーは自分で浴びる。脱いだ服は洗濯籠に入れる。荷物はリュックに入れて管理する。


そのぐらい出来るようになった上で夏休み中、3-4日ほど預けるぐらいは良いのではないかと思う。そして数万円、謝礼を包んでそれで祖父母に後日、美味しい食事なり温泉旅行なりに行ってもらう。

 f:id:mangokyoto:20180901122725j:plain

メリットも多い。

  • 日常生活の中では時にすれ違い始めてしまう夫婦の価値観や想いを再確認できる
  • ずっと親が一緒でガミガミとしてしまうよりは、リフレッシュして機嫌の良い親とまた過ごす方が子供も楽しいのでは。
  • 普段なかなか孫に会えない祖父母も親抜きでまとまった濃い時間を過ごせる。
  • 子供達も数日ほど親とは違う生活、娯楽、食べ物に触れられる。
  • 自分をある程度、律して身の回りのことをできるようになる訓練になる。

 f:id:mangokyoto:20180901124238j:plain

二人とも小学生に上がったら、夏冬の休暇には預けられるようにしたい。これもきちんと躾をする親の動機付けになる。

 

 f:id:mangokyoto:20180901124244j:plain

まだ子供達は完全に泊まりで預けられるほどには至っていない。今回は日中だけ預けてランチに抜け出た。それが随分と久しぶりに子供のことを考えずにゆっくりと取れた食事となった。

 f:id:mangokyoto:20180901125355j:plain

ランチの後も浜辺を歩き、駅付近のカフェに立ち寄り、6kmほどを歩きながら述べ4時間半ほどあれこれ話をした。こんなに話をしたのは何年か振りかもしれない。

 

幼稚園でどうだっただの、それぞれの息子がああしたこうした、という子供の話は日頃からよくする。しかし、自分のこと、夫婦のことを話すことは案外、少なくなっていくものだ。

f:id:mangokyoto:20180901125405j:plain

  • お互いの仕事でどこにモヤモヤとするか
  • 家庭、所帯として取るキャリア上のリスク幅
  • どんなことに時間とお金を使っていきたいのか
  • 何をどこまで犠牲にする覚悟で何の獲得を目指して行くか
  • どのようなお金の稼ぎ方をしたいのか
  • 何にお金を使いたいのか

  f:id:mangokyoto:20180901133857j:plain

平たくいうと、ベンチャーキャピタルの投資であったり、海外駐在員の膨大な諸手当であったり、ホストやキャバクラで稼げる一晩数十万円であったり、大多数の真面目に働く勤め人がコツコツと稼ぐお金に比べてあやふやで一見「あぶく銭」のようにも見えるお金の流れというものが世の中には確かにある。そういうものになまじ触れてしまうと、モヤモヤとしてしまうことがある。

 

そういう方向へ身を置くことも、目指して行くことも可能性はある。成功して何を得るのか、成功したとしても失うものは何か。成功して得たものでしたいことは何なのか。失敗して得るものは何か、失うものは何か。一見、無価値に浪費されるお金を見てモヤモヤとしてしまうが、突き詰めて考えて行くと自分らの求めているもののスタンスが再確認できる。

f:id:mangokyoto:20180901133923j:plain

なかなかこれまで話さない話題だった。お互いの価値観を確かめられて、どのような努力をして、どのような楽しみ方をしていきたいのかを夫婦で意見交換する貴重な機会になったと思う。

f:id:mangokyoto:20180901134718j:plain

それにしても、夫婦の好みが合致した少し贅沢で何を食べてもハズレのない心から信頼できるレストランというのも宝物だと思う。


これからも夫婦だけで少し贅沢なランチやディナー、静かで落ち着いた小さな隠れ家のようなホテルなんかに泊まりに行けるように、かつ、そうすることが親も子供達も歓迎な環境づくりをしていきたい。