2023-01-01から1年間の記事一覧

高円寺1番の串カツ「タマキ」

串カツはこんなに美味しかったっけ。正直、予想を上回った串カツ屋。元はイラン人が経営するトマトラーメンの名店があったところだ。 オシャレにタイルの上に金網を張った専用皿に揚げたての串カツを提供してくれる。 これは食べてみないことには伝わらない…

陶蟲夏草鉢「ノコギリクワガタ」

大顎や粘菌の菌糸体が折れるのは時間の問題だろう。鉢を持つ際にも持ちどころに気を使う。 ようは誰かにお譲りすべきでないような耐久性の低さ。それでいて植木鉢という実用雑器を目的として作っている矛盾。 手元に置いて、植物を植え込んで育てようかと思…

子供が夢中、実験ラボ「イマジナス」

杉並第四小学校が小中一貫の高円寺学園として統合されたことで杉並第四小学校は廃校となった。その校舎を改装して新たに誕生したのがイマジナス。 SUGINAMIのアナグラムでIMAGINUSだそうだ。公募されたアイデアなのだそうで、考えた人は天才ではないかと思っ…

陶蟲夏草鉢「ヘラクレスオオカブト」 X シルバーブルニア

ついに作ってしまった。人気の昆虫カブトムシの中の人気品種ヘラクレス。ありふれた蟲や地味な蟲の美に焦点を当てたい私としては気恥ずかしい。 雑な柄杓掛けした白釉薬が民藝の雑器らしさになって良かった。 開口部も大きいので少し幹の太いサボテンやユー…

陶蟲夏草鉢「ツノゼミ」 X 柘榴花

みんな大好き、ツノゼミ。(私の歪んで狭い蟲好きな人対象調べ) 難点はその奇怪珍妙な角が陶器で作るには相性が悪い。先の球が焼成時に垂れ下がってしまうので柄部分を細く長くできない。正面から見ると珍妙なコック帽のようになってしまった。 それにして…

陶蟲夏草鉢「タランチュラ」 X クラスペディアグラボーサ

焼き上がりを初めて見た時、「よしっ」と心の中で叫んだ。「タランチュラ」こと和名「大土蜘蛛」の陶蟲夏草鉢。 黄色のクラスペディアグラボーサのドライフラワーと合わせると春めいた明るい雰囲気になった。 まあ、一般ウケしないだろうがこんなものをテー…

京都からの戦利品

京都のお菓子は大抵、東京で買えてしまう。何を買って帰ろうか、という時にこれも買えるしな、あれも新宿伊勢丹で売っているしな、となる。何せ京都の友人宅へのお土産の菓子折りを新宿伊勢丹に買いに行き、京都のものだらけで困ったぐらいだ。 北野天満宮学…

京都家族旅行備忘録

京都への家族旅行の備忘録 新幹線で京都へ 東洋亭の百年洋食ハンバーグランチ 大徳寺の友人宅へ 荷物をおろし、わらび餅を頂く 大徳寺総見院で信長墓所、信長公像を拝む 金閣寺を拝む。鐘を撞き、賽銭を投げる。 徒歩でしょうざんリゾート「わかどり」 真暗…

感慨深い京都家族旅行

家族旅行には年に数回行くけれども、全く違うなんだかとても満たされた気持ちになれた京都家族旅行。 京都が好きだから、お寺や苔庭が好きだから、というだけではなく私にとって京都はいろいろな思い出が詰まった特別な街なのだと思う。 京都の寺社仏閣の多…

清水寺、高台寺、八坂神社

こってこてな京都観光。息子は清水の舞台が観たいらしい。もう外国人観光客で溢れていることは分かりきっていたが敢えて行く。 あいも変わらず鮮やかで美しい塔。 京都御所が見下ろせてしまうので立ち入らないようになっているとか。 この緑が紅に染まった後…

瑞峯院

大徳寺瑞峯院へ。 何年ぶりだろうか。二十年ぶり近いかもしれない。それでも鮮明に記憶に残っていたこの龍の枯山水。 子供達にはどのように記憶に残るだろうか。 私自身、小学生の頃には寺社仏閣や庭には興味はなかったように思う。それでも十年後、二十年後…

銀閣寺の苔が素晴らし過ぎる件

その朝晩のモヤが発生する地形ゆえなのか。京都銀閣寺の苔が素晴らしい。 言葉で語るに及ばず。 金閣寺の派手でわかりやすい美へのアンチテーゼだったのか、単に足利義政が自分の好みを追求した結果なのか。

大徳寺の古刹に拙陶像を奉納する。

京都大徳寺にお邪魔するにあたり、ギリギリ焼き上がった陶の羊像。 井戸守にして下さったようです。 羊面六臂の如意輪観音に似た姿勢。 こう見えて植木鉢。3つ穴が空いており草花を挿せるようにしてあります。 16世紀創建の古刹の古井戸に据えられて5割り増…

織田信長公墓所参り、金閣寺、大徳寺

そういえば、息子は京都生まれだった。 学校で歴史の勉強を始めたこともあり、京都にも興味が出始めたそうなので京都に家族で来てみた。 新幹線で昼に京都に着いて、鰊蕎麦を食べようかと「松葉」を探すも新幹線コンコース内で戻らないことに気づき、駅ビル…

15年ぶりに飲んだ 飛騨「天領」

まだ子供も産まれていない頃、夫婦で飛騨高山に遊びに行った。その時にやたら美味しかった記憶のある天領が新宿伊勢丹で催事販売に来ていたので思わず買ってしまった。 早速、開けて飲んだのだが、ああ、これこれ。期待通りに美味しくて嬉しくなった。 あの…

秋は味覚で感じるタイプ。高円寺「椿」

落ち着く味、杉勇の純米。 秋刀魚ですよ、秋刀魚。最近で秋を一番感じた瞬間は中秋の満月でもなくこれだった。 美味なやつだった。 見上げるとススキに電灯の傘が満月のようだった。 焼き味噌をちょびちょび箸で摘みながらお酒を舐める。 茗荷たっぷりの手打…

彼岸花と揚羽蝶、陶蟲夏草一輪挿し

全草が有毒だと言われる彼岸花。食べるともう「彼岸=あの世」に行くだけだとも言われる。 リコリンという有毒物質は花の蜜には含まれないのだろうか。あるいは揚羽蝶には耐性があるのか、敢えて毒を取り込んでいるのだろうか。 これが薄暗い森の中ならば死花…

迫力のマグロの中落ち「マグロマート」

いつぞやの大学の友人と行った中野のマグロマート。 マグロの各部位を刺身として食べさせてくれたりとマグロ尽くしなのだが臭みもなく美味。 これまで弁当でしか食べたことがなかったが、マグロマートには店舗ならではの魅力もあると学んだ。 名物のマグロの…

陶蟲夏草鉢「蝉の幼虫」

植物を引き立たせることを優先して全て白くまとめた蝉幼虫の陶蟲夏草鉢。良いのではないか。 開口部を大きくとっているので、何か群生株を植えたい。 金網で形を作ってあげて土を上部に立ち上がらせようか。 巨大な粘菌菌糸体のような形状にしてみたら面白い…

もしもを形にした陶蟲夏草鉢

お題を頂いた。「もしも」といった想像上の設定で博物的なモノを造ってくださいとのこと。 そこで作ってみたのがカンブリア期の古代生物「アノマロカリス」を苗床にして育つキノコを模した鉢。造形作業2時間。 アノマロカリスは海の中の生き物だし、カンブリ…

曼珠沙華

変わらずに暑いように思えても確実に季節は進んでいる。

唐人お吉と下田

踊り子号に乗る前に時間があったので下田のペリーロードを散策した。あの黒船で江戸幕府に改革を迫ったペリー提督がついに下田と函館を開港させることに合意した日米和親条約。 追ってその日米和親条約の細則を定めた下田条約を調印したのがこの了仙寺だとい…

南伊豆国民休暇村の屋上ハンモックから見上げる夏の星空

南伊豆国民休暇村の屋上はテラスになっていて足湯がある。 弓ヶ浜を防砂林越しに望める見晴らしの良い屋上テラスだ。 そこに並ぶハンモックに揺られ夕陽を堪能し、夜には星空カフェもありリンゴジュースやコーヒーを飲みながら星空を楽しむことができる。東…

羊頭狗肉

ちょうど1年前の9月18日に亡くなった愛犬マンゴー殿を偲び悼む「羊頭狗肉」2弾。 子犬だったころを思い出して頭の大きい足取りも不器用な頃の姿。ホテルのスリッパを嚙みちぎって部屋をゴミだらけに散らかしたっけ。 アイキャッチと呼んだか、羊の眼も犬の眼…

南伊豆国民休暇村泊して初のヒリゾ浜、珊瑚礁熱帯魚めぐり

コロナ禍で長らくご無沙汰していた南伊豆国民休暇村に4年ぶりに来た。9月の連休は直射日光は和らぎつつも暖流のおかげで泳ぐには十分に水温が高いので穴場だ。 遠浅の弓ヶ浜で泳ぎ、砂の城を築いて遊ぶ。 大きくなったな。兄は無駄にプール用の帽子を被って…

陶蟲夏草鉢「象蟲」

宝石象虫の陶蟲夏草一輪挿し。 右前脚が欠損しているのだが、単に造形ミスのように見えてしまう。 中、後肢なども欠損させて風化した亡骸なのだともっと主張させるべきだった。 脚を欠損させるならばもっとわかりやすくしないとダメだ。 白い釉薬に翡翠色を…

陶蟲夏草一輪挿し「アトラスオオカブト 蛹」

オレンジでもイエローでも黄花秋桜(キバナコスモス)なのは色に対しての感受性に乏しすぎやしないか。 花弁の透過性は素晴らしい。見下ろすよりも見上げるべき花だ。 一輪挿しの良いところは冬虫夏草のコンセプトから遠ざかろうとも庭に咲く草花を摘んで家…

陶蟲夏草鉢 団子蟲群生

ヒスイホコリと名付けた粘菌子実体を加飾した一輪挿しや植木鉢の作品群。 こんなに作ってどうするのか。売るのだ。売る前提だからこそこれだけの数を作った。 売ることは生産量を上げることに繋がり、制作技術の向上にもつながるようだ。 しかし庭の一角に一…

造形3体

初めてツノゼミを作ってみた。一部の人たちの間では人気のあるモチーフなので逡巡があった。 実際の角はもっと長いらしい。とりあえず初号はこんな感じで。 丸い球ももっと細い軸で繋がっているが強度的にこれ以上細く造るのは何か工夫しないと難しい。 初め…

陶蟲夏草鉢「トノサマバッタ」

腹部の段々がうまく表現できたように思う。グロテスクと写実とデフォルメのはざま。 草食の昆虫にもかかわらず致死的な被害をもたらす凶蟲でもある。 生息地に食料がなくなると翅が伸び大群となって長距離飛翔して新天地の穀物を食い尽くす災い。そんな蟲に…