好みの料理
着々と花壇の菜園化は進んでおり、朝倉山椒も根付いたとみえて木の芽が吹いてきた。 茗荷も地を割って数本生えてきた。 土鍋御飯にはいつでも木の芽を添えられるし、夏の味噌汁や素麺に付け合わせる準備は整いつつある。 取れすぎるぐらい収穫できたら山椒の…
フランスのMaille店頭で量り売りされるシャブリマスタードが残っていたのでそれを贅沢に使った鶏肉料理を試みた。2月下旬頃を過ぎたら熟して最高だと店の親父に言われていたヤツ。それに庭で育った摘みたてのローズマリーとカモミールを刻み混ぜた。焼き上が…
近くのスーパーで立派な島根産頭矮蟹が一杯500円だった。なんでこんなに安いのだろう。既に茹でられているからだろうか。 身の肥えた牡蠣も売られていたので蟹味噌汁と牡蠣土鍋ご飯にした。 素材も調理も簡素だが美味い。蟹は身がぎっしりと詰まっていて何故…
週末はいつも大行列なもんで食べる機会に恵まれなかったが平日の20時以降ならば10席のカウンターも半分が埋まっている程度。ようやく来られた。カウンター越しに目の前で揚げているのを見ながら食べられるのも嬉しい。 天婦羅定食は天婦羅を数種類ほど個別に…
私が敬愛する日本酒蔵元「庭のうぐいす」の山口酒造の主人が東京に来るたび、高円寺に来るたびに食べると卸酒屋に勧められた蕎麦屋。 十割蕎麦は750円。 茹で上がると店主が「お待ちどおさまでーす」と厨房から愛想の良い声を上げる。奥さんが無駄な物が何も…
辛口でありながらキレが良く、米の旨味も感じられて好みの酒だ。水のようにサラサラとしすぎない。 ラベルのデザインもシンプルで愛嬌があって良い。これも自分にとっては重要視している要素。卓上に置くならば見た目に愉しめる意匠のほうが良い。 福岡久留…
到着初日は自宅で家庭料理を振る舞った。海外の日本食料理店ではなかなか食べられる機会の少ない、ハレの料理ではない日本人が常食しているケの料理を食べてもらう一興だ。 南瓜の煮物、ポテトサラダ、鶏肉のサラダ、ナスの味噌炒め、牛蒡。少量をあれこれつ…
良い酒屋を見つけた。高円寺という街は散策すればするほど利用価値が高い店が見つかる。 庭の鶯、黒龍、天青、春鹿の超辛口、酔鯨などの自分の好みの銘柄を幅広く取り揃えられている。 上喜元の仕込み第六十二号のような年に一度の季節品も取り扱っているら…
熊澤酒造という茅ヶ崎にある酒蔵に併設された料理屋で子供の誕生日を祝った。 ここにはトラットリアというイタリア料理店と、天青というこの酒蔵の日本酒銘柄を冠した和食料理屋があるのだが、今回は天青へ。 重厚な黒光りした梁を露わにした内装。床板も磨…
旨い。系統としては辛口で香りは抑え目ですっきりとキレが良いので食中酒として幅広い料理に合わせられる。それでいて酒の味はしっかりと感じられる。 酔鯨と似た印象を受ける。 高知の蔵元らしい。封印酒なのだそうだ。封印酒とは5つの蔵元がとりわけ自慢の…
ホテルの中では珍しく、このホテルは食事の美味しさで評判が良い。 日航アリビラの「ベルベデール」というレストランでの朝食ビュッフェはトリップアドバイザーによる口コミランキングで2011年には日本一美味しいホテル朝食との評判を得ているらしい。 その…
泥鰌に挑んでみたかった。 午前中に買ってきた駒泥鰌という小さな泥鰌をアルミのボウルに水を張っていれておいた。2匹だけ蓋付きガラス瓶に入れて息子と鑑賞した。 それから公園に遊びに連れていき、買い物をして1時間半後に家に帰るとなんと瓶の上から跳ね…
築地の場外市場で丹波の大粒黒豆を買い入れて煮た。店で頂いたレシピが思ったよりも美味しく綺麗にできたので備忘録。もしかしたら土鍋で煮た効果も あるやも。 豆をそっと水をかけてゆすぐ。米のように洗うと皮が割れる 鍋を用意し豆の容量の3から5倍の水と…
妻が2カ月の入院の末、先週に退院できた。しかし買物や外出もできない自宅安静でおもったよりもリスクは高いようだ。医者曰く、基本的には家ではベッドに横になっていてほしいとのこと。 土曜日から息子を埼玉の実家から連れ戻して、久しぶりの夫婦と息子の…
最近、全くブログを書かなくなっていたな。何せ、記録しておきたいと思うようなことがなかったもので。 で、10か月ぶりに京都に行ったら写真やら記録しておきたいものがあれこれとある。やはり自分は京都が好きらしい。 大文字の火床まで登って京の都の夜景…
久しぶりに京都を訪ねて食べたい蕎麦と言えば鞍馬口通りの蕎麦「かね井」だが、腹が減りすぎて船岡まで辿りつけないと思って烏丸今出川の路地裏で駆け込んだ「竹邑」という蕎麦屋が存外に美味かった。 冷ザルと熱いやつの二種類しかない。冷は出石蕎麦のよう…
秋田の親戚から鮭とイクラを頂いた。親戚の家はすぐ目の前が海で、朝に揚がった魚介が昼の卓上に並ぶような家だった。そこで出される魚はスーパーに並ばない種類も多く、知らないものもあったがどれも美味だった記憶がある。 スーパーで上等な酒粕を見つけた…
シャモニーの土曜の朝市。 ほんのわずかに国境を越えただけなのにスイスフランは使えず、全て支払はユーロとなる。野菜、果物、チーズ、ハムやサラミ、チキンの丸焼き、ジャムや蜂蜜などが売られる。市場の体裁をとってはいても、値段を見る限りスイスよりは…
また作ってしまった。手軽でうんまい。醤油で煮込むから、和食なのだよ。肉を愛する欧米人が醤油で煮込むこの味を知らないとしたら勿体ない。
ホンマでっか。旨いのか、ブラックバスバーガー。 確かにスズキ科の魚でもともと、食用に持ち込まれたぐらいだから、旨いのかもしれない。しかし多景島や竹生島周辺の水深40メートル以下の清浄な水域のブラックバスを捕獲しているので臭みは無いという説明を…
材料 (2人分)豚バラ肉(豚骨付きバラ肉)・400〜500g ママレード・70〜100g しょうゆ・35〜50ml ニンニク・1片 レタス・1/2個 サニーレタス・1〜2枚 プチトマト・4〜6個 1.ニンニクは縦半分に切り、芽を取る。レタス、サニーレタスは大きくちぎってサッと水…
椎茸は落雷を受けた樹の周辺の広葉樹からなぜかよく生えるらしい。人工栽培でも電気を流すと収穫量が2,3倍まで増えるとか。不思議な奴。日本産椎茸は11,12世紀の昔から中国に輸出して珍重されるほど。昔は椎茸は高級品で大名が人工栽培に挑んだらしい。 菌…
嫁さんが息子用にホームベーカリーで減塩減糖のパンを作り始めた。このホームベーカリー、イーストを発酵させてくれるのがなんとも手軽。これならば1時間で生地の発酵から焼成までが終わり、熱々のピザが食べられる。 一枚はトマトにブルーチーズ、モッツァ…
寺町の商店街ではこの季節になると大きな筍が笊にしかれた裏白の上に、6,800円などととても手の届かない値札とともに並べられる。いつも横目に通り過ぎるだけだった。 今日、京都国際交流会館前の広場に何かの催しで露店が立ち並んでいた。そのうちの一店で…
伊勢海老に鮑にサザエ。 ラッキーエビスと呼ばれる後ろの背負い籠にも鯛が入った数百本に一本しかお目にかかれないエビスの瓶ビール。工場長のスピーチの後に、「この瓶のラベル、鯛が二匹いますよ」などと口に出してしまったものだから、お前は人の話を聞い…
筍が売っていたので糠と一緒に煮て灰汁抜きをし、蜆と一緒に炊きこんだ。鮮度の良い鬼鱚は煮つけにした。鱈子のような卵の入った淡泊な白身だった。榎茸を日本酒で炒め、ほうれん草を湯掻き、自家製干柿に木綿豆腐と胡麻で白和えにした。 奇を衒わずに薄味で…
愛宕柿が固めに干し上がった奴をちびちびと消費する。日本最古の和菓子というぐらいだが、最古にしてその甘さは独特でどことなく品がある。ちなみに、ヘタ側よりも実の先のほうが甘く美味い。 白く粉吹くやつと、ならないやつがある。その違いは何なのだろう…
丸ハゲ ミーツ 丸ハゲ カワハギというだけあって、皮を剥ぐ。剥いだ皮はまるでマスクのようで、口と目と胸ヒレの痕がそのまま残る。目の周辺を剥ぐときに目玉が一緒に引き千切られそうに飛び出るあの気持ち悪さは剥いだ者にしかわからない感触だと思う。無事…
螺貝は少量の醤油と塩で煮た。肉は鮑よりも柔らかく、サザエのような磯の香りがして美味。近くで凝視するとなんともグロテスクなので、あまり疑問を持たずに口に運んだほうがよい食材。 赤烏賊は一部を刺身で、残りを醤油を掛けて焼いて食べる。赤烏賊は烏賊…
前夜に急遽思い立ち、翌朝8時過ぎに家を出て三重の白子漁港まで新名神高速を車で飛ばした。目当ては「魚魚鈴(ととりん)」という魚の直売所。見る限り、観光客は少なく、地元周辺の人達が日々の食材を買い付けにくる感じだった。 「魚魚鈴(ととりん)」では…