好みの料理

魚魚鈴

前夜に急遽思い立ち、翌朝8時過ぎに家を出て三重の白子漁港まで新名神高速を車で飛ばした。目当ては「魚魚鈴(ととりん)」という魚の直売所。見る限り、観光客は少なく、地元周辺の人達が日々の食材を買い付けにくる感じだった。 「魚魚鈴(ととりん)」では…

干柿

年末に行った淡路の直売所で一箱28個入りの愛宕柿が1000円で売っていたので思わず買ってしまった。今年はもう作らないと思っていたのに。そんなわけで去る26日に麻縄でくくり、軒下に吊るした。秋雨も過ぎ、冬の冷たい風が吹きつけるので黴が生える心配もな…

御節

二人だけなので、そんなにたくさんの品数を作るのはしんどいのだけれども今年は黒豆、大正金時、紅白なますやなんかを作るのを手伝ってみた。蓮根や牛蒡、人参の入った鶏と筍五目御飯は嫁さんが作ってくれた。そんなに華はないし技巧を凝らしてはいないけれ…

大正金時

大正金時は赤い隠元豆だということを知らなかった。昭和初期に北海道の大正村で主に生産されて有名になった所謂産地ブランド豆であるらしい。 隠元豆は黄檗の萬福寺の隠元和尚が明から渡日する際に中国からもたらしたということは知っていたが、関西では藤豆…

丹波黒豆

折角なので出来合いのものではなくて豆から正月用の黒豆と大正金時を作ることにした。市販の品は糖の味しかしないほど極めて甘いものばかりなので、丹波黒豆を食料品店で買い求め、これを砂糖少なめで豆の味を感じられるように作ろうかと思う。 黒豆の含意は…

蜆御飯と蜆汁

滋賀食の手始めとして蜆御飯を作ることにした。しじみは蜆。はまぐりは蛤。あさりは浅蜊。これら二枚貝はなぜかどれも虫編で字面が美味しそうではない。 琵琶湖の南、瀬田では古くから瀬田蜆が獲れたそうで、蜆御飯が名物になっている。一時は獲れなくなった…

滋賀食

雨。一泊していった東京からの友人を見送り、息子と嫁と醍醐図書館に行って「つくってみよう滋賀の味」という本を借りた。郷土食というのはだいぶ薄れた世の中だが、折角だから年末年始休みに滋賀の郷土料理でも作ってみようかと思う。京料理と聞くと億劫に…

御食国から

行きたかったが閉まっていた寿司屋にも卸していると書いていたので洲本の公設市場の魚屋に足を運んだ。近くにイオンモールがあるからか、公設市場の中はえらい寂れようで何も知らなければ「売れ残りを売っているのではないか」「信用できるのか」と思ってし…

グヤーシュ&小龍包パーティー

スロバキア人の友人がついに帰国することになり、我が家で送別会を開く。ただ、飲み会をするだけではつまらないので料理の上手な友人の助けを得て、小龍包、海老餃子、北京ダックもどきを皆で作ることに。スロバキア人はグヤーシュスープを作ってくれるとい…

京都でエビス

スロバキア人の友人がついに帰国するというので、同僚との忘年会に誘い込み、木屋町の鴨料理屋に食べに行った。 鴨のモツ煮込みに鴨のローストに鴨のカツレツ。そして鴨のグリルに柚子胡椒の合うこと。鴨しゃぶしゃぶ鍋は鴨の出汁がトンコツかと思うぐらい溶…

COEDO

小江戸川越の地麦酒「COEDO」。薩摩芋「紅赤」を加えて風味を豊かにしているアルコール度数7%の濃厚麦酒。 前から飲みたいと思っていたのだが、寺町の酒屋で売っているのをたまたま見掛けて衝動買いしてしまった。ベルギーで飲むような度数の高い好みの麦酒…

蓮根尽くし

無漂白蓮根が安く買えたので蓮根尽くしにしてみた。 蓮根の梅肉和え。蓮根を茹でて梅肉とみりんと和えるだけだが美味い。 鶏肉詰め蓮根の照り焼き。鳥モモミンチに紫蘇をたくさん刻み入れる。豚よりも軽く仕上がって良い。もっと穴の大きな蓮根を使った方が…

活き松葉蟹尽くし

11月6日が頭矮蟹の解禁日。山陰の頭矮蟹は越前蟹、松葉蟹、津居山蟹、間人蟹と様々に名前を冠して高値が付けられる。間人蟹は幻の蟹などと呼ばれるがその所以は大型蟹漁船が数日間帰港せずに漁をするのに対し、間人蟹は小規模船の日帰り漁が主流だからだとい…

橘商店

鰰の一夜干し十匹で千二百円。 エテガレイ五枚で一串、千二百円。それにしても鰈の口先は雛鳥のような風貌。 頭矮蟹の雌である勢子蟹が一杯三百円。津居山などのタグが付いた頭矮蟹は四、五千円以上。 魚介類はどれも鮮度が良く美味い上に、唸るほどの安さ。…

栗御飯

栗御飯うまし。いや、頑張った甲斐がある。もう、オカズが要らんわ。 秋に入って、近くのスーパーで買った米がなくなったところを見計らって以前合鴨農法米を購入した京丹後の農家から低農薬の新米を買った。これが同じ米かと思うぐらい輪郭がはっきりとして…

栗の仕込み

秋らしいものを食べたくなって、石川産の栗を買ってきた。丹波産は高すぎて手が出ない。となりには中国産の剥き栗が売っていたのだけれども、中国産は冷凍保存品か、旬の出なのかようわからんし折角だから国産栗を仕込むことにした。 イガ栗が取り除かれた状…

冷フォー

冷たいフォーってのもありなんだな。添えられたのは大蒜と思いきや、焦がすほどに焼いた玉葱。 フォーを食べ終えた後にご飯を汁に投入してぶっかけめし風に食べるのも美味い。真似したいな。出汁の味をしっかりさせないと難しいかもしれない。

偽装隠居

早めに家に帰る。 嫁さんの作った夕食を食べる。 犬を散歩につれていく。 息子を添い寝させてみるも、全く寝る気配はなくあゎあゎ言いながら小さな拳を振り回してくる。 甘いものが食べたいというのでケーキを焼いた。バナナを三本ほど潰し、胡桃を砕き、焼…

上菓子作り

職場の同僚とチームビルディングの一環で午後は京都の和菓子屋で体験和菓子作りに参加した。チームの若い子の希望である。 梅のういろ、撫子の練りきり、紫陽花の金団と蔦型の干菓子を作る。青梅と紫陽花が夏の上菓子なのはわかるが、撫子は初秋ではないのか…

たけのこたけのこにょっきっき

美術品修理工房の友人に京都で昼に掘ったばかりの筍を御裾分けして頂いた。淡竹と書いてハチクと読む。孟宗竹と比べ、あっさりとした味わいなのだとか。新聞紙を開くと若く青い香りが広がる。なんとまあ絵になる食材だこと。 1にょっき 筍の味噌焼 2にょっ…

蒸し鶏のパリパリ香味焼き、紅茶バナナケーキ

丁子麩と胡瓜の辛子酢味噌、蒸し鶏のパリパリ香味焼き、味噌汁、トマトに白米。 食後には紅茶バナナケーキを焼いてみた。レシピ通りに作るとなるととんでもない量の砂糖とバターを使うことになる。結局、砂糖、バターをレシピの半量未満でつくる。片方にはフ…

筍御飯に炒め物に和え物二品

筍の炊き込み御飯、 隠元豆と新玉葱と納豆の和え物 ほうれん草と干柿の白和え 若鶏、茄子玉葱青葱生姜の炒め物。カシューナッツかピーナッツを入れたかったのだがスーパーには売っていなかった。サラダ油はレシピによれば若鶏の下拵えや炒める際に大匙6杯も…

大好物チーズの製造背景を知る

発見と創意工夫の歴史にはいつも驚かされる。 今にしてみればチーズは当たり前の食品だが、作り方は知らなかった。子牛の第四胃あるいはギアラと呼ばれる臓腑に授乳期だけ分泌されるレンネットという酵素がある。昔はどういう経緯か知らぬがこの酵素に含まれ…

和食は菜食

昼はオクラと焼茄子の白和えに長芋と胡瓜の梅肉和えに茸炊き込み御飯を作って食べた。かなり多目に作って、次の食事でもう一品増やそうと試みていたのだが、思いのほか箸が進んで結局、次の食事には殆ど残らない。 洋食を作るとどうしても乳製品や肉由来の材…

手作り3種のチーズのナポリターナピザ

この日の夕食の為に初めてのピザ作りに挑戦した。午後の早いうちから生地をあらかじめ作る。陶芸宜しく菊練りしてみるが陶土に比べれば柔らかくて楽なものだ。練った生地を温かい窓際で3時間ほど置き、イーストを発酵させる。 参照したレシピの白眉はオーブ…

家庭料理考

主婦あるいは主夫の能力ってのは金銭的に報われないものなのか。そんなことを考えていた。主婦はタダ働きだとか、背景には社会的な男尊女卑と男の無関心があるだとか、上野千鶴子みたいなフェミニズムを論じたいわけではない。 主婦スキルの主要分野として子…

筍御飯、若鶏のカシューナッツ炒めと和えもの二品。

本日夕御飯の献立。なかなか野菜中心ながらもバランスが取れていてかつ美味しくできたように思う。 筍の炊き込み御飯。筍を1センチ厚に櫛切りにしてみたのだがこれだけ大きいと触感を楽しめて良い。育てている葉山椒の鉢から「木の芽」を摘んで添える。木の…

無事退院。料理を始める。

無事退院できたので我が家での3人と一匹の生活が始まる。幸いにして世の中は一週間の祝日週間なので可能な限り料理をしようと思う。 嫁さんは完全母乳で育てられそうなのだが、体質によるものの脂質が多いと乳腺が詰まったりする場合もあるらしく、野菜を中…

南瓜のポタージュと南瓜とピーマンの煮物

昼には南瓜のポタージュを作り、焼いたパンを浸して食べた。今回の南瓜ポタージュのレシピには玉葱半玉分を飴色になるまで炒めて甘味を加え、ご飯を混ぜてとろみを出すというもの。確かに調味料ではなく具で濃厚にできる。 それから南瓜とピーマンの煮物を作…