やはり高円寺で一番大好きな「コクテイル書房」

久しぶりに、本当に久しぶりにカウンター席に座ってマスターとゆっくり話せた。

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コロナで外食がめっきり減っていた。久しぶりに来るとやはりダントツに落ち着く。
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日曜日はマスターはお休みなのでこれまでは違う人が日曜日を担当してらしたのだがその人は6月から長野に旅立ったのだそう。今日はたまたま日曜日に営業することにしたというので常連客は店が開いていることを知らないのだろう。のんびりと私しかいない店でマスターと話すことができた。私が4年前に話したようなことをマスターは覚えている。前回や数年前の続きで話を続けられる店というのがたまらんねえ。
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茄子の梅干煮。ひんやりと、酸っぱさもあって涼の取れる味。
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コクテイルは文豪が好んだ料理を文献から再現したり、文豪にちなんだ「文士料理」がウリ。旬の素材でメニューは年中変わるから今日は何を食べられるのかと楽しみが増える。中原中也サワーやヘミングウェイサワーもある。
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私が生姜を強めに効かせたこのコロッケが好きなんですと何年も前にお伝えしてから、マスターは生姜を少し強めにしてくれているのだという。作家「檀一雄」の好物「大正コロッケ」。
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なんとレトルトカレーも作り始めたらしい。芥川龍之介、朔太郎、漱石カレーの3種がある。漱石カレーは出身の松山牛多め。芥川は白いカレー。店の奥で真空パウチしているそうな。食いっぱぐれた学生に出血大サービスする純文学の空気感。
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気ままに本を手に取って読んだり、さらに読み進めたい時には買って帰ったり。ここは古本屋でもある。
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暫く来ないうちに2階も様変わりしていた。畳は板張りに替えられ、傾いた床は水平が取られた。奥には茶室があって、コワーキングスペースとして貸し出すらしい。
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にゃあ 本棚の上から声がした。
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梵と天という2匹の保護猫がいる。梵がオス、天がメスだそうだ。