水郷巡りをしたかったけれども、飛行機に乗る為に19時までには確実にホテルに戻らなければならないことを考えると遠出はできない。代わりに田子坊という上海のお洒落な街区を3時間ほど散策した。
小径の上には植物が繁り爽やかな草陰をつくる。アートギャラリーやその延長にあるような店も多い。
色とりどりの兵馬俑人形が観光客の往来を見上げる。そういや、彩り豊かな小便小僧人形がベルギーで売られていたっけ。
紅茶ブランドなのだがパッケージがとても可愛らしく高級感もあり世界観作りが上手。うまくやればTWGのポジションに入ってアジア各国に進出できそう。
デザイン性の高い商品が多い印象。
こういう安いバラマキ雑貨も売っているが、それすら商品選びになんとなくな美意識を感じる。
路地裏に突き当たるとまた異なる世界観。
縦横に張り巡らされた小径を突き進むと、時折、突き当たりとなる。そこから先は住居のようだ。
なんだか中国の一角らしい景色。
洒落たカフェだけでなく屋台の食べ物もちらほらある。現地の人が行列を作っているのはやはりこういう店。カフェは金持ちそうなカップルや外国人が多い。
お腹も減ったのでとある路地角の多国籍料理店に入った。外の喧騒と対照的に静かで落ち着いた空間だった。
天井と2面がガラス張りの気持ちの良いテラス席もある。
パイナップルをくり抜き、炒飯が詰まっている。弾力のある蝦、甘さが加わる干し葡萄、カシューナッツ、そしてカレー粉。なかなか複雑に豊かな味で予想外な収穫。インドネシアのチャンプルーに近い。パイナップルは殆ど入っておらず甘過ぎない。絶品。中華料理以外も美味しい。これは家で再現できないものだろうか。
また暫く散策し、TASTEという雑貨屋兼カフェに入ったのだがここも非常に洗練度が高い。
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チーズケーキは大層甘さが控えめでスフレのようにふわふわとしている。上部はクリームリュブレのようにキャラメリゼされていて少し甘みが強い。日本人が好みそうな日本にありそうなカフェだと感じた。
静かだし、内装に落ち着きがあるし、また次回に来ても良いかもな。二階から空中通路を渡って反対側の建物の中がとりわけ落ち着く。
上海もどこにどんな店があるかを把握したら快適な街なようだ。あれいいな、これいいなと購入衝動に駆られるものも多くある。水の臭さも改善されたように思うし、日本食にも困らない。物価が高いのは難点だがエクスパットなら関係ない。
田子坊は駅からのアクセスも良く、こじんまりとしているが好みな一角だった。