リニューアルした杉並区中央図書館が素敵

コロナ禍の子供の運動会が終わった。密になる綱引きや大玉転がし、玉入れのような競技はなし。子供の学年の徒競走や出物の時間帯だけ親は見学し、昼休みは子供達は教室に戻ってお弁当を食べる。あっさりしたものだった。制限の中の数々の工夫が忍ばれる。


コロナ禍へのリスク許容量は家庭や親毎にバラバラで、それこそ学校としては安全側に計画せざるをえないのだろう。


翌日は頑張った息子のわがままを聞く日ということで、日曜日の過ごし方の息子の希望を聞くと9月にリニューアルオープンしたばかりの杉並区中央図書館に行きたい、「すき家の広島焼き乗せ牛丼」を晩ご飯に食べたいとのこと。弟は抜きに父と二人だけで過ごすというのも要望だ。すき家はさておき、図書館に行きたいのは歓迎だ。

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自転車を飛ばして荻窪の杉並区立中央図書館へ。

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真新しいカフェが併設されている。座面が大きく、少し窮屈だが空席がなければ大人と子供が2人で座ることもできるサイズのシングルソファが並べられているのはとても良い。図書館は一人で来る人が多いが二人組にも対応できる柔軟性を持たせている。


サンドイッチ、スープにドリンクでランチセット1200円。珈琲単品でも500円近くした。一般の飲食店と比べればかなり割高かもしれないが、借りる前の本を持ち込んで読めること、そんな客は比較的長居すること、客回転率の低さを思えば高くはないのだろうな。

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出来立てのオムレツサンドイッチ。期待はしていなかったのだが作り置きではなく熱々でしかもマスタードが効いた味で美味。いや、ふわふわとして本当に美味しかった。

席料込みの割高料金とだけ思っていたが、しっかりと値段にふさわしい美味しいサンドイッチで良い意味で期待を裏切られた。アボカドトーストも美味しかった。渋谷の人気カフェ「Ampere」の姉妹店だそうだ。


公共の設備だと皆が利用しやすい低価格にしがちだが、その結果、朝から晩まで長居する学生や御隠居に占拠されて他の利用したい人が利用できないという状況にもなりがちだ。見ているとベビーカー幼児連れや子供連れが食事をしにカフェを利用している例も多く、それなりに客単価が高いので少し待てば席が空くぐらいの混み方。その単価を払っても利用したい人が利用できる単価設定が週末にかんしてはうまく機能しているように思う。平日は平日料金にするような柔軟性があっても良いが日本だと公共の施設は不公平を非難されて難しいのだろうな。


平日は夜の20時まで。仕事帰りでも家の近くで美味しいサンドイッチを食べ、本を読めたら生活が潤うだろうな。平日の夜にもカフェの利用客が十分にいないと図書館から売上保証や補填がされていない限り、1年程度でこのカフェは出て行ってしまう気がする。

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毎回、図書館に行くたびに1200円のランチなんて食べられないよ、そうじゃない利用者にも飲食できる休憩所を、という声もあるだろう。外にはガーデンテラス席や公園に面したベンチが豊富にあり、ここには近くのコンビニで買った飲物も持ち込めるようだ。

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マハトマガンジーさんの銅像が建つ。杉並区はチャンドラ・ボース氏などインド独立のリーダー達とゆかりが深い。

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公園の緑を眺めながら読書したり。春秋は気持ち良いことこの上ない。次はここに座りたい。

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雨の日は屋根のある東屋で読書なんてのも乙。蓮の咲く季節に有給休暇を取って、小説を読みにきたい。マスタードの効いたサンドイッチを食べながら。