祝一歳鉢

息子の一歳の誕生日を祝して造り始めた植木鉢の釉掛けをしてきた。



麒麟児に育つことを願って白化粧土で麒麟象嵌した。もう一面には飛躍を願って三つの雲とその上に乗る息子を撥水剤でシルエットを描き、その上に白釉薬をかけて象った。筆でシルエットの形に塗れば楽なのだろうが、筆塗りすると輪郭が不鮮明になり、シルエット内もムラが出て不細工になる可能性が高い。やはり撥水剤で抜いて正解だったに違いない。


白抜きした部分にも薄く釉薬を残すことでのっぺりとした空白ではなく釉薬が焦げてムラがついてくれるのでは無いかと期待をしている。


どうか輪郭が明瞭に焼きあがりますように。満足のいく出来具合ならば室内に置きたい。植えるならば寿命が長いものが良い。息子が成人したとき、あるいは父になったときに自分が1歳のころからずっとともに歩んでいる器と植木があったら素敵じゃなかろうか。マミラリアを寄せ植えにしようか。