パリでの発見、気づき、トリビア、雑感

帰国した。時差ボケにやられて夜中の3時から寝られないのでパリの発見や学びや雑感を書き散らす。

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91年のヴィンテージで34,510€。450万円ぐらいか。mlあたり6,300円以上ということは金1gよりも高い。

新車でプリウスを買う金でこのロマネコンティが買えちゃうなんて。

もしくはこのロマネコンティを買う金で新車のプリウスが買えちゃうなんて。

どちらがお得なのだろうね。

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シャトーペトリュスが簡単に買える気がしてきた。ロマネコンティに比べたらたったの8019€だし。そういえば過去1年間で日本でロマコンのピンドン割りを飲んだ人は何人いるのだろうか。売れた平野ノラ氏には是非、挑戦して欲しいバブルの(負の)記憶遺産。

 

 

なるほど、と思った防犯アドバイス。電車のドア付近で携帯電話をいじらないこと。ドアが閉まる直前に奪われて逃げられるそうな。

 

 

WiFi完備のタクシーが増えた。客を乗せてるのに延々と家族やら友人と雑談しながら運転する人も増えた。

 

 

電話越しの相手にお辞儀をする日本人を笑うけれども、電話越しで相手に見えないのに掌を上に向けて肩をすくめたり、自分の胸に指をさしたり、ジェスチャーが連動してしまうフランス人も多い。イタリア人なんてもっと酷そう。手を拘束したら喋れなくなるだろうか。

 

 

フランス人って柚子が好きなのだろうか。フュージョン系フレンチで柚子で風味付けされた料理をちらほら見かける。柚子フレーバーのビールを置いている店もあったな。抹茶はグリーティーと言うよりそのまま抹茶と言った方が伝わる。

 

 

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91平方メートルのアパートで1億円越え。排水管とか古そうだし、修理に全然来てくれなそう。でも天井に加飾された古めかしいパリのアパートメントは夢がある。

 

 

パリの日本料理屋は店名に地名を冠した店が多い。タカサキ、トヤマ、キョウト、ハカタなどなど。それはフランス人が日本で滞在した先の街で、その後、帰国して開店したのではないか。地名日本料理店には日本人シェフはいないというのが私の仮説。日本人がオーナーシェフならばそんな名前つけないと思うから。

 

 

モンマルトルに枝魯枝魯という日本食料理屋がある。調べたら京都の崩し割烹の支店だそうだ。ポルチーニ茸の天麩羅やらフォワグラの奈良漬け巻きやら、抹茶と苺のタルトやら、怖いがもしかしたら、この組み合わせがこんなに美味いなんて!という目から鱗な発見があるかも。セットメニューお任せ45€だそうで値段も手頃。次回、挑戦してみようか。

 

 

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こういう漫画アートをよく見かける。著作権とか大丈夫なのか。

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よく見ると貧相なピカチュウがいる。フランスでもポケモンGO旋風は吹き荒れて、歩きスマホで事故にあったりあれこれ物議を醸したらしい。

 

 

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BMWが観光バスの右折時の内輪差を読み誤って大破していた。位置関係を見るに、BMWの運転手が強引に突っ込んだ前方不注意である過失割合が高そう。BMWを運転していたアフリカ系のおばちゃんが金切り声を上げていたが、野次馬の中には「悪いのはお前だろ」感が漂う。どちらも絶対に謝らない口論合戦。フランスも接触事故を起こしたら面倒そう。

 

 

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昨年は無かった新規開店カフェレストラン。アール・ヌーヴォーアール・デコ、昔懐かしいパリへの懐古趣味。昔からありました感を装っている。これって昭和初期の朝日ビールのレトロポスターをペタペタ貼った昭和酒場みたいな店が日本で増殖しているのと似ているのかも。

 

 

パリのエアフランスの空港ラウンジの劣化が著しい。以前はラドゥレのマカロンやらエヴァンのチョコやらビーフの赤ワイン煮やら置いていたのに。それらは全部なくなった。置かれているビールがハイネケンってフランスの誇りはどこへ行った。ベルギービールと言わずとも1664ぐらいはおいて欲しい。

 

 

フランス人はアメリカ文化を見下しながらも、第二次世界大戦で不甲斐なく敗走しアメリカに救国された引目を持ち一目置いている。中国に対しては成金だと蔑んでいる人は多い。フランスが世界の中心だと本気で考えている人もいる。フランスには比較にならないけど、日本の文化のことはうちらも認めてるよ?みたいな上から目線にも出くわす。アフリカ中東系の人に、「あなた出身どこ?あー、そこからフランスへ移民してきている人も多いよね」なんて会話に何回か出くわして、なんとなく意地悪さを感じる。残念な国からこの憧れの国へと受け入れてあげているのだよ、みたいな。

 

 

そういえば、祖父がフランスの教科書にも載っている将軍で亡くなった時は国葬の扱いを受けたと言っていたフランス人弁護士が「ボナペティ」ってのは食欲が湧かない消化にも悪そうな食事をしなければならない庶民のフレーズで自分達が使うべきではないと幼少時に教わったと言っていた。その真偽のほどは知らないが、元貴族の家系は違うな。。。

 

 

パリに1週間以上いると疲れが溜まってくる。街中ではお腹が一杯だとカフェやレストランに入る気にもならず休めるところが少ない。芝生や腰掛けられる安全で綺麗なベンチなどが少ない。週末は積極的に郊外に逃げたい。スーパー銭湯や格安タイマッサージがあれば快適さが格段に増すのだがな。

 

 

眠れぬままに空が白んでしまった。