春紅葉の美しさよ 中国印度出張が億劫

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山科疎水、南禅寺大徳寺銀閣寺などから採取した種を実生で育てている株が10ほど混生した鉢。混ぜこぜなので、どの株がどの寺からのものなのかわからなくなっている。

 

「紅爪」品種のように縁が紅く芽吹く伊呂波紅葉は好みだ。

 

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これは「乙女桜」という名で、桜ではなくモミジ。紛らわしい。こんな春紅葉が林立してたら、あるいは桜と混生してたら華やかではないだろうか。

 

春は桜、秋はモミジと世間では思われているが春のモミジの美しさをもっと広く知られても良いと思う。

 

上から滝のように枝垂れ咲く桜。その株元に受け止めるように紅く芽吹くモミジ。そんな桜とモミジの競演も美しかろう。


2m丈の枝垂れ桜の大鉢が欲しい。しかし夏秋の桜は東京の住宅密集地には向かないのだよな。悩ましい。

 

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土曜の朝、布団から出られない。

 

明後日から2週間、中国とインドを訪ねてこれから数年に渡って仕事をしていくであろう50人近くと会いにいく。

 

普段よりも大きな声を出して、少しばかりに大袈裟なリアクションをして、怒涛のように喋る彼らに負けじとああだ、こうだと喋らないといけない。少しばかりに社交的で明るい日本人を演じないといけない。そんな悪い奴ではありませんよ、こんな考え方してる奴ですよ、こういうこと一緒に頑張りたいですね、と関係構築しなければならない。平常時の素のままだと無表情で何を考えているのかわからない男だと思われてしまうことを、これまでの経験から自覚している。

 

暇があれば郊外の山にマンゴーと散歩に行くか、一人で黙々と土いじりをしていたい。バジルの種蒔きをしたい。そういや、茗荷も芽が出てきたな。作陶のアイデアでも練りたい。自然に体と頭が求めることと、これからやらないといけないことの乖離がしんどい。億劫で億劫で布団から出られない。


ものぐさなだけなのかもしれない。心あらずな働き方をいつまでも続けていて良いのだろうか、と逡巡もする。好きなことだけしたら子供の教育費が捻出できないだろうなと、現実に途端に醒めたりもする。


うだうだ、うだうだ。鄙びた山奥の露天風呂に浸かりに行きたい。