誰が次の日本の指導者たり得るかを同僚と話していたのだが、誰がなっても同じという諦観も聞く。そこから、隣国の話になった。
シンガポールの発展の秘訣はアジアの中心にある地の利、タックスヘイブン化による外国企業の呼び込み、独裁政権による一極支配ではないかと同僚は言う。
タックスヘイブン化は同意だが、何より重要なのは外国企業の保護と政治における西側諸国への追従迎合なのではないかと思っている。確かに地理的にはシンガポールはアジアの中心かもしれないが市場経済規模を加重した真の中心は朝鮮半島になる。見落としがちだが北朝鮮なんてのは中国、日本、韓国というアジアのNo.1〜3に国境を接する。海に囲まれたシンガポールと違い、陸路で巨大市場に隣接し、ましてや自国内に水源も人口もある。ロシアから石油を引き込むことすら可能である。
ドバイあたりを考えると、必ずしも資本主義と自由経済である必要はなく、発展するには税金逃れしたい外国企業に安全とインフラを提供して匿い、国際法に則った金融市場を整備すれば良いのかも。あとは賭博やら隣国の大国が眉をしかめる類に緩くする代わりに犯罪者は人権無視して取り締まる。そこは某国を見倣って。
北朝鮮から北京、東京、ソウルに2時間圏内だし、空のハブとしての利便性だってある。中立を装いながらちゃっかり1500km射程の核弾頭ミサイルでも配備したら、中国、日本、韓国の首都が射程圏に収まり軍事の憂いは減る。いつの間にか腫れ物作戦。
シンガポールのような独裁政権のタックスヘイブン金融立国が北朝鮮に誕生していたらとても強力な国になり得たりして。なんても勿体無い。
単に独裁と言っても指導者の舵取りでここまで変わり得るということが言
いたい。そんでもって政治体制は違えど日本の指導者選びも軽視できないのかも。