街角道端の巨大サボテン群を見て、巨大「刈穂玉」の 衝動買い

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とある杉並区の街を歩いていたら、とある民家の街角で出くわした光景。どれもこれも樹齢20年以上の傑物揃い。右端のメロカクタス、手前は30cm以上の柱に成長した四角蘭鳳玉、背後に聳えるのは紅彩閣。鬼面閣は大物があるので珍しくはないとしても、さらに大きな大雲閣。

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 右奥は巨大碧瑠璃蘭鳳玉、その隣はモンスト化した龍神木か。真ん中の稜が深い古株はなんという品種だろう。

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 左の碧瑠璃の歪に膨らんだり縮んだりしながら大きく伸びた雄姿。かっこいいな。整然と端正に伸びた碧瑠璃よりも魅力的だと思う。右の巨大な群頭株はなんという種類だろう。

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これだけの大株、巨株、古株が野放図に露地に置かれているなんて、日本はなんて平和なんだろう。

 

私もいつか、古木だらけのバルコニーを作りたい。

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別の街角での一景。トップスレンダーがこんな野趣溢れる生え方をしている。

 

なんだか気分が盛り上がってしまい、高円寺の多肉植物屋で出物のサボテンを買ってしまった。フェロカクタス「刈穂玉」。飲み会1回分と考えると、お得に思えてくる。

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愛好者にとって王道でもあり、サボテンの中のサボテンとも言うべきフェロカクタス。強刺類とも言う。日本では綺麗に育てることがとても困難で手腕と多大なる手間暇が問われる点も、愛好者にとって特別な存在である由縁。

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夜は凍てつくほど寒く、昼は灼熱、そして低湿度。つまり乾燥した激しい寒暖差が必要となる。夜も蒸し暑い夏と朝晩寒い冬が交互にくる日本ではなかなか難しい。この美麗個体は日本で育てたものだが長野の寒冷地栽培によるもの。熱狂的な日本の愛好家は高原寒冷地に雨を防ぐビニールハウスを建て、しかも日中は暖房を焚いて鉢の中の土の温度を高めて育てる。しかもハウス栽培苺ではあるまいし、一冬育てれば出荷できるという代物ではない。それこそこれだけ立派な巨大株ならば15年は経っていると思われる。

 

 

 

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この鮮やかさはやがて失われてしまうだろう。だからこれまでフェロカクタスを家に置く気にはなれなかった。しかしこんな巨大株があの値段で売られているとあっては、つい魔が差してしまった。