深山幽谷の眺め エクシブ箱根離宮

子供達が春休みとあって、また来てしまった。

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もう愛していると言っていいかもしれない。結局のところ半年に一度は来ているエクシブ箱根離宮。ここよりも再訪回数の多い宿はない。
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初めて来た際には感心したロビーに置かれた根っこも今となっては相変わらずあるな、と

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10年近くにわたって繰り返し来ているが、古びることがない。上等な石材を使っているから経年劣化を感じづらいのだろう。

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有形文化財の木造三階建ての老舗温泉宿のようなのが私の好みだけれども、対極をなすようなここエクシブ箱根離宮だって良いものは良い。設備は目新しくメンテされ、高級感と清潔感に溢れ、現代的に至極快適だ。部屋も子供2人がガチャガチャしていてもストレスを感じないほど広い。趣味嗜好を狭く深く満たしてくれるわけではないけれども妻も子供も満足してくれるのが確実なのは気楽で良い。

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今回も洋々室のラージグレードの部屋にした。
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2号棟5階は山に相対して眺望のある部屋だった。大浴場やバーラウンジからも近い部屋をあてがってくれた。
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洋々室タイプは子供達を寝かせる寝室は扉を閉じて電気を消し、リビングは灯りをつけて大人たちだけの時間をゆっくりと過ごせるので気に入っている。子供がいると旅行に行っても大人達だけでゆっくり寛ぐのは案外難しかったりする。
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山の眺望のある温泉大浴場があるので私は入らないが、テレビ付きの部屋付き浴室は子供が嬉々として入ってくれる。
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ダブルシンクも2人並べてストレスが少ない。
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バルコニーから外を見るとレストラン棟とそこに続く回廊が見える。左手奥に見える緑色の屋根は格式高い富士屋ホテルだ。
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そして霧がかかって深山幽谷の眺め。

植林された針葉樹の山肌ではなく広葉樹の混交林なのが何より素晴らしい。歪な人工林ではなく豊かな山なのだ。

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奈良屋ホテルから引き継いだ源泉を用い、視界一杯に山を一望できる「三日月の湯」が私は気に入っている。
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オットマン付きの長椅子に体を預けて左を眺めると大きな窓一杯に山の景色が入ってくる。長椅子の下にはコンセントもあってスマホの充電をしつつも時折スマホに触れるのも大層、都合が良い。

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来て後悔したことがない宿。ここにはあれがある、と期待して来て期待通りの寛ぎが得られる宿。

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山を見ながら、尾根や谷に湧き立つ靄の流れる様を見ながら、ぼうっとするのが効果覿面に癒される。振り返ると仕事人生の節目節目にはここの露天風呂で山を見ながら長考してきた気がする。

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2泊してしまった。半年に一度の頻度で来ていたが今後は当分は来れないと思うとなんとも名残惜しい。