堀貴春さんのカブトムシ磁器カップ

子供を観たいとせがまれた映画館に放り込み、もう一人の子供のパスポートを受け取りに都庁へ。

 

そして映画が終わるまでの時間にどこの喫茶店で優雅に寛ぐことにしようかと考え、ふと高島屋の美術ギャラリーで何がやっているか調べてみた。

 

なんと、堀貴春さんの個展開催中とのこと。行くしかあるまい。なんて幸運。

 

堀貴春さんは磁器を使って石膏型で輪郭がシャープな写実的な形の芯を軸に適度に近未来的なデフォルメをした虫作品を制作されている。

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なるほど、石膏型を用いるから角の形はバリエーションがあっても脚と腹部は同じ型複製で作れるのか。

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角が鞭のように動いているかのように見えるコマ撮り写真となる。
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カマキリの見事さよ。収縮率の同じツクを用いて、本焼きを2回繰り返すのだそうだ。1回目でガタつきがあっても2回目の本焼きで自重で設置するのだそうだ。

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カマキリのポージングもリアリティに溢れる。
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この細い4本脚で自重を支える造形を磁器で作れるのだから凄い。少しでも陶器をかじっているから磁器で制作する大変さがわかるし真似ようとも思えない。
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壁に架けられたノコギリクワガタ
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象虫は一番小さい作品。
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ゾウムシはこのサイズ、ダイコクコガネはこのサイズ、カマキリはこのサイズと虫の種類ごとに作るサイズはある程度決めているのだそうだ。

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