北京の大気汚染

会社の先輩が教えてくれた大気汚染指数(AQI:Air Quality Index)の計測サイトによると、本日の北京は「非常に不健康」-健康に関する注意報:すべての者に対し、健康により深刻な影響を及ぼす可能性がある。 心臓・肺疾患患者、高齢者及び子供は、すべての屋外活動を中止すべき。すべての者は、長時間又は激しい屋外活動を中止すべき。


先日は「危険」-健康に関する緊急状態の警報:すべての者に対し、健康への影響を及ぼす可能性が高い。


「危険」水準になると、どう対応すべきか助言の記述がなくなってしまう。さしずめ、すべての者は一切の屋外活動を中止すべき、だろうか。まるでSFにおける人類文明の行きついた先の荒廃した未来のようだ。







しかし一昨年、北京を訪れた際も同じぐらい空は白く澱んでいた気がする。PM2.5という指標で計測されていなかっただけで危険水準とはいかなくとも「非常に不健康な水準」だっただろう。空が白くなるほど、大気中に不純物が浮遊しているなんてスケールの大きな話だ。


ごっつい粉塵マスクを持ってきたのだが、それを着用するのがどうにも抵抗がある。もし震災後に栃木や茨城県辺りで外国人が放射線防護服を着て歩いていたら、その外国人に対して反感を抱いてしまうような気がする。「こんな汚染されたところ、防護具無しに歩けるか。住んでいるアンタラは慣れているかも知れんが俺はご免だ」と言っているようで。