しばらく訪れていないと忘れるインドの感覚

タイからインドに出発する前日のこと。インドから来ている欧州人の同僚に会ったので、月曜日にムンバイオフィスでよろしくな、と話をしていた。

 

その雑談の場に、ムンバイと上海にも駐在経験があり現在は東京に駐在中の欧州人の同僚が来た。「あなた来週、インド?大変ね」とのこと。インド駐在の欧州人が「いやこの日本人はインドをけっこう楽しむクチだよ」と口を挟むと東京駐在の方が、かなり驚いたような顔をしていた。表情に台詞をつけるとしたら「えー私はもう御免だわー」といった感じ。日本人もインドは苦手だと思いこんでいる様子。

 

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プーケットからバンコクのフライトは7割以上がインド人だった。9.11以降厳しくなっているので予め指定された席を乗客が好きに移動することはできなくなった。それにも関わらず、友人の隣に座りたいからお前はあっちの俺の席に座ってくれ、と平気で他人の席に座ってしまう。席番号をあまり確認せずに座ってしまい、そこは俺の席だ、いやあんたはあっちだ。俺はAだ。いやあんたのそれはHだ、と混沌。すれ違うことのできない通路はずっと渋滞する。

 

乗る際も降りる際も行列ができると平気で割り込む。押してくる。人にぶつかることにも無頓着だ。ああ、インドだと思い出す。人と触れ合おうが構わないように意識を切り替えて周囲の人を受け入れないと、イライラしっぱなしになる。 

 

まだ日本の満員電車で慣れてるから多少の耐性はあるほうなのだけれども、私の精神を削ってくるのが体臭のキツさだ。毎日のように香辛料をどかどかと摂取する彼らの体臭はなかなかしんどい。香辛料にワキガも加わると厳しい。そんな合計5時間のフライトだった。 

ふと、前日の同僚とのやりとりを思い出した。西洋人は日本人よりもパーソナルスペースを広く持つ。かつ大柄な西洋人からしたらインドでのストレスは私以上なのかもしれない。人それぞれ苦手なものはある。その相性が悪いとなかなかしんどいだろう、と想像する。

 

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疲れている時のインドはしんどい。日本やアメリカのようにしっかりと言わずとも、中国やフランスのようにインドでやるのはとてもエネルギーを必要とする。さっさと寝て、スイッチを切り替えてインドの空気に合わせてのんびりとやればストレスも相当減るのだろうけれども、それだと他国の期待値には合わなくなる。インドに行ったらインド式にどっぷり浸かるのが楽しく暮らす秘訣なのだろうに、そうは許してくれないのがしんどいところ。

 

 

 

以下、とりとめもないふとした発見

バンコク空港のトランジットエリアの免税店ではもう普通に抹茶キットカットが売られている。もう新規性が無いのでお土産で買っていくのはやめよう。

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タイの土産はインドや中国、シンガポールに比べて私には充実しているように映る。このフルーツクリームの入ったウエハースなんて美味しそうじゃ無いか。

 

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他にも、マンゴー、マンゴスチン、ドリアンなどの砂糖漬けドライフルーツやもっとヘルシーな完全無添加フリーズドライのフルーツ各種なんかが売られている。

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パッケージも洗練されていると感じるのは、単に好みの問題だろうか。

 

日曜日はホテルに引きこもって仕事をする羽目に。もうすこし余裕があれば世界遺産のエレファンタ島の石窟を見に行きたかったのだがな。行ってしまったら体調を崩しそうな悪い予感がした。

 

ホテルのレストランで三食を食べるのはとてもつまらない。

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日本料理のメニューも豊富な店という触れ込みだったが「ハクサイ」という料理の説明が人参、アボカド、キャベツ、ハラペーニョクリームチーズとある。白菜はどこだよ。「モシモシ」も奇怪だ。ウナギソースってウナギの身は無いのかしら。

 

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寂しい独り客には相伴の若い女の子を同席してくれるサービスは今も続いていた。おいおい、常連をなめるなよ。前回のフリーダ嬢よりかなり小さくなっている。何代目だろう。68代フリーダとかつけてくれても良いのに。

http://hannarimango.hatenablog.com/entry/2017/05/04/070000

前フリーダの画像を過去のブログから見つけ出してきた。全くもって金魚としての品種すら違う。新しいフリーダは形が典型的な琉金で美人。