友人と自由が丘にあるイタリアン「igora」へ。
広々とした店内。
客席には赤身のアフリカ産の無垢材のカウンターテーブル。厨房側にも銀杏の分厚い作業台の無垢材。カウンターもこれだけ厨房と距離があると落ち着ける。
丸い中秋の名月のような皿。これはお皿を載せるマットのような役割で食べ物を直接よそうわけではないらしい。反りのない滋味のある板皿。
まずはアルザスの泡から。
茄子のスープにはドイツのワイン。
白身魚を蒸したもの。トマトソースと合う。
こちらも白身魚、香ばしく焼かれたもの。お任せコースだから説明はされるのだが何の魚だとか細かい調理法だとか殆ど覚えていない。ただ美味しかったとしか。
バジルのスパゲティ。とてもシンプルな味付けでバジルを楽しむ一品。そういえば今年は庭でバジルを育てなかった。摘みたてバジルで作るスパゲティは絶品なのに。
ポルチーニの香りがこれでもかと店内に漂うリゾット。もう1杯、白。
Le gingletというフランスのナチュラルワイン。明るい赤色にザクロやオレンジのような酸味のある香りの立ち上る赤ワインだった。
中が桃色に火入され、オリーブオイルのかかった豚肉に山椒のピクルスの付け合わせ。オリーブオイルと豚の脂と酸味のある赤が合う。
ポークの鮮烈な肉汁の赤さよ。
左の北海道のAtushi Suzukiという作り手の赤ワインが一番好みだった。ネットで調べると3600円ぐらい。同価格のフランスワインを買うよりも遥かに満足度が高い。
アマローネ。少量でも美味しいワインが飲みたいとの希望に応えてくれたのは肉に合わせたどっしりと存在感のあるこの高級赤ワイン。肉と合わせずとも、ワインだけをちびちびと時間をかけて飲みたくなるような味わい深さ。
飲んだな。1品ごとに異なるワインをペアリングしてくれる。品数も多かった。久々に美味しいワインを堪能できた満足感は高い。
流石にここら辺は開けてないけれども。キラ星のような高級ワインらしい。
死ぬ前に飲むなら日本酒だろうか、赤ワインだろうかと夢想しているのだが、今日飲んだ赤ワインの美味しさを思うと赤ワインかもな。
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