美術館 博物館

彫刻の森 美術館

強羅から歩いても来られる強羅から登山鉄道で隣駅の彫刻の森。真夏の炎天下。 人骨と人体が積み上がったモニュメント。井本淳氏の「断絶」だけ空気感が異なっていた。そうだ、8月には原爆が落とされたのだ。 彫刻の森美術館の主目的であり、今日一日の主目的…

新鮮で懐かしい「西武園ゆうえんち」にあれこれ思う。

かねてから興味のあった西武園ゆうえんちに子供達が行きたいと言うので休みをとって行ってみた。まだ世の中の親は夏休みを取るには早いだろう、かつ猛暑日の合間を縫えば比較的空いてるのではないかと思った。 レトロをテーマにして再生されている。飲食店や…

「博物ふぇすてぃばる」は地獄楽

東京は九段下にある科学技術館で「博物ふぇすてぃばる」なる自然造形系の展示販売会があると聞いて行ってみた。 ・昔は子供達の自由研究のネタになるような素材やキットが売られていたらしい。 ・今はX万円はざらなハンドクラフトマーケットと化している。1…

ロンドンで見た和なるモノ

なんだか和のモノで構成されているけれどもチグハグ感。 これは英国に和の建具やら家具やら小物を持ち帰って再構成した部屋を描いているそうで、普通は並ばないモノが寄せ集まっているそうだ。 異国の人が日本文化に憧れて1部屋を日本のもので溢れさせて悦に…

ヴィクトリアアルバート博物館

実は大英博物館よりも満足度が高かったのごヴィクトリアアルバート博物館。大英博物館は通路が狭くガラスは指紋だらけで汚く落ち着いてじっくり鑑賞できなかった。ヴィクトリアアルバート博物館の方が広い空間で美術品が美しく見えるように展示されている。 …

大英博物館で拾った作陶ネタ

なんだか陶器にしたくなる形状。 ミイラ風陶器の入れ物とかありかもしれない。私としてはネコも良いがアヌビスにしたい。 スフィンクス像。体が人間、頭が山羊の逆をいくパターン。 乳房が前面にあるのは身体が獣ならば随分と奇妙な話だ。 真正面から見ると…

大英博物館の鹿と山羊

世界中の文化文明の工芸美術品のコレクションの質量において大英博物館は驚異的だ。一時期の帝国の軍事力をして世界中から簒奪しまくったのだから。幸か不幸か一箇所で世界中の美術を堪能できる。収蔵庫に眠っている品々は数倍に及ぶのだろうけれども。 ギリ…

ロンドンのグラフィティアート

まずは教会とグラフィティ。 この東ロンドンはグラフィティが町中に溢れていることでも有名らしい。街が丸ごと美術館状態。 5人ほど、快晴の中、スプレー缶をカラカラ振りながら描いていた。 私の中のベストはこれ。ゾンビっぽい敬愛された女王陛下。 通り過…

蟲好きなら一度は行きたい「灯螂舎」

なかなかここまでテーマ性の明確なギャラリーカフェもないのではないか。蟲、焼菓子、アンティーク。 東京駅から3時間ほど上越新幹線、両毛線、上毛電鉄と乗り継いだ大胡。大胡駅前はリトルオランダだった。 川沿いを8分ほど歩いた先にあるトタンの小屋。こ…

永島千裕個展@新宿高島屋

京都嵯峨美出身のイラストを描いてらっしゃる画家の永島千裕さん。個展の案内状を毎回送ってきてくださるので観に行ってきた。 鳳凰の極彩色の尾羽が舞い降りる中で抱き合う2人。遠くからも目を惹き、近くによると夏白菊の表情の豊かさに引き込まれる。 200…

彫刻家「清水ちえ」 来日展示

代官山のLurfで私がかねてより尊敬し憧れている彫刻家の清水ちえさんの作品が展示されていると聞いて2時間半の隙間を駆け足で見てきた。 欧米人の顔つきの彫刻を作る人は日本にも無数にいるが、いかにも日本人らしい顔つきの写実性の高い彫像を造る作家は案…

土門拳 東京都写真美術館

好きな写真家を聞かれれば、挙がる1人は土門拳だろう。そんな土門拳の古寺巡礼写真展が恵比寿の東京都写真美術館で催されていると知り、会社帰りに立ち寄った。 土門拳といえば室生寺。圧巻の写真が並んでいた。 入口に掛けられた写真以外は撮影不可だったが…

国立新美術館

もうそれ自体がアート作品ともいえる国立新美術館は適当に撮っても良さげな写真になる。 緑色のガラスを透過することで生まれる色のグラデーションも綺麗。 この円錐の上の子供心が踊るような特等席にフレンチのひらまつが運営するポール・ボキューズという…

蟲偏愛家の集う「東京むし展」

蟲にまつわる手作り作家の展示販売会に行ってみた。「東京むし展」はここ毎年行われているそうで、蟲好き、ハンドクラフト好きにとって魅力的な狭く深い世界。自分の好きなものに開き直った人達の集い。 蟲の標本に時計の機械機構を嵌め込んだもの。機械仕掛…

五美大卒業制作展@国立新美術館

数年ぶりに国立新美術館で毎年行われる五美大合同卒業制作展に子供達と来た。入場無料で美大生の4年間の苦闘の成果の結晶やら打ち果てた残骸やらのドラマが見られるありがたい展示。そして撮影自由なのも素晴らしい。 どこかのカフェやバーの壁に掛かってい…

赤坂迎賓館の鎧や兜モチーフ。

和モチーフを混ぜた日本によるネオバロック様式の宮殿。西洋的なものに日本的なものを混ぜた建築や美術工芸は好みだ。 子供にねだられて赤坂迎賓館と伝統工芸青山スクエアへ。 10時開館と知らずに9時半に着いてしまい、赤坂迎賓館カフェで時間を潰すことに。…

熱海梅園

・細工の上等な欄間の背後に椿の紅や葉の緑を覗かせる ・広縁のある座敷を備えた日本家屋での長期滞在ワーケーション 徒歩数分の熱海梅園へ朝食の腹ごなし散歩へ。 こちらは献上梅だそうで今や上皇に退かれた平成天皇に毎年献上されている梅だそうだ。 「冬…

新宿御苑

新宿御苑の温室は被写体に溢れていた。 この大きな葉、一枚が花よりも華やかで雄弁で圧倒される。 卓上に見上げるように葉が覆った一画を夢想する。眩しくないように葉陰を作ってくれる。そして見上げるとステンドグラスのようだ。 大きさというのも一つの力…

国立科学博物館常設展で作陶アイデア探し

相変わらず美しい、西洋を無心に追いかけた時代の建物。1928年竣工。 高校生だった鈴木少年にちなんだフタバスズキリュウ。水中でなければこの首の長さはあり得ないのだろうな。 陶のキノコを花壇に植えるのはどうだろうか。 スッポンタケはなんとも創作意欲…

ウシシカまみれ剥製天国

リーチュエという偶蹄類を知らなかった。とても好みな角と体格をしている。 いそうでなかなかいないS字湾曲で大きな角。 V字に広がりつつ前後にS字湾曲している優美なフォルム。 そして角と体躯のバランスも良い。リーチュエもいつか作陶しなければと思う。 …

国立科学博物館「毒展」

子供にねだられて国立科学博物館で11月から開催されている「毒展」へ。動物、植物、鉱物や合成物の毒がテーマだそうだ。 前日決めた話なので日曜日の予約チケットは売切れて既に無く、開場30分前に到着して当日券狙い。8時半に到着。朝イチなので当日券は購…

富岡製糸場

蚕がさらに好きになった。お白様。また精度を上げて蚕蛾の陶蟲夏草鉢を作成したい。 群馬黄金という黄金の絹糸があることを知った。 日本の近代化と富国強兵を支えた絹糸輸出産業を115年の長きに渡り支えてきた富岡製糸場。世界遺産に相応しいのかはよくわか…

熱海MOAの菩薩

文句のつけようのない美しさ。平安時代(12世紀)重要文化財「阿弥陀如来及両脇侍坐像(あみだにょらいおよびりょうわきじざぞう)」。阿弥陀如来の左右に観音菩薩と勢至菩薩が侍る。 どうやらガラスの質も素晴らしいようでガラスの存在を忘れてしまう透明度…

熱海MOAの馬俑

巨大な羊頭鉢を造りたい。 26年ぶりに熱海のMOA美術館に来た。学生だった自分が今は亡き祖母の車椅子を押して歩いて回ったのを覚えている。前回、何をみたのかなんて全く覚えていないが改めて観ると素晴らしいものだらけ。 この完全な状態を保った中国の馬俑…

ポーラ美術館のうなじ

箱根に行った際に台風に直撃されて雨天続きだったのでポーラ美術館に行ったことを書き留めておく。 ポーラは資生堂や花王鐘紡までの大手ではないけれども芯の通った技術開発をしている会社という印象で近年の日本初の医薬部外品認証を勝ち取ったシワ改善製品…

東京国立博物館の器たち

東京国立博物館へ行った。本当は藝大祭で学生の作品を観て刺激を受けたかったのだけれども、事前チケット購入制になっていた。既に完売されていて、それがないと入れないという。抜かりなく調べておくべきだった。 そんなわけで東京国立博物館に立ち寄った。…

リュトンを造ろう

東京国立博物館の東洋館で私好みの逸品を見つけた。 サボテンや多肉植物を植えたくなる造形。

美仏に心が洗われる

仏頂尊勝陀羅尼を三面三目八臂で表した仏母の美仏。指先の艶かしさ、滑らかさ。尊顔の柔和さ。 目、瞼の輪郭は私では決して想像として湧いてこない形状。日本人ではなく大陸の血筋の顔ならではだろうか。北京の工房で17-18世紀に造られたものだそうで皇帝に…

銀座丸の内開拓 欲に生きる

「自惚れ」と「わかったつもり」と「見栄」を剥がしていかないといけない。 まあ、自分のこれまでを信じるしかない。思う通りにならないことも多いけれども、最善を尽くしてあとは「やることやったし、知らんがな」の精神で気楽にやっていくしかない。トライ…

朝倉彫塑館

日暮里にお出かけ。令和4年にもなってこの昭和感たるや。 日本を代表する彫刻家朝倉文夫のアトリエ兼住居として29年間暮らした場だという。 館内は写真撮影禁止とあったので載せられるものがないが、素晴らしいブロンズ像の数々。 制作を容易にするために天…